健康食品のイメージが強い食健ですが、最初に生まれたのは、『素肌彩』クリームでした。
"魔法のクリーム"と異名をとる素肌彩の知られざる開発経緯や作り方をのぞいてみましょう。

―― どのようなきっかけで生まれたのですか?

  いまから30年以上も前ですが、当時、千坂会長は、自らの大病を機にさまざまなことを研究し、 美容においても健康においても、いかに"細胞の再生力"をつけるかが重要な鍵 であること、そのためには、太陽エネルギーの受け皿であるミネラルが不可欠であることを明らかにしていました。
  そして、ミネラルは、飲んだり食べたりするだけでなく、体の外、つまり皮ふから効率的に吸収させることもできる と考え、ある先達者の方といっしょにミネラルのクリームを作っていたんですね。概念は、昔からある温泉や鉱泉療法と同じです。 鉱泉水は、大地のミネラルがイオン化された状態で含まれているので、皮ふから吸収されて真皮層まで届き、また、飲むと健康が増進することが知られていますね。
その後、独立して研究を続け、鉱泉水をこれ以上濃縮できないという限界まで挑戦しました。失敗も重ねながら試行錯誤を繰り返し、独自の濃縮技術を開発していったんです。

―― 原料となる鉱泉水には、どのようなこだわりが?

  原液の状態で含有されるミネラルの種類と濃度、そして、陰陽バランスです。ミネラルには陰性と陽性があり、陽性が主でないといけない。海には地球上のすべてのミネラルが溶け出していますが、ナトリウムが多すぎます。日本人の体には、日本の大地、地層から湧出するミネラルがもっとも親和性が高いのです。
そこで、日本全国をいろいろ探しましたが、あるものはミネラルの種類が少なかったり、濃度が薄かったり、陰陽のバランスが悪かったり…。やっと見つかっても、落盤して採取できなくなったり、鉱泉が枯渇してしまったりし、入手が困難をきわめる中、ようやく山梨で理想にかなう鉱泉水が手に入ったのです。その後、それとほぼ同成分の鉱泉水を北海道でも見つけ、現在はその2種類を使用しています。

―― 作り方も難しいのですか?

  菜種から採った「ステアリン酸」という良質なクリーム基材に鉱泉水を抽出してゆくのですが、非常に手間暇が掛かり、根気の要る作業です。当時は、寸胴の大鍋と木べらを特注し、手で 攪拌 かくはん していました。私も会長から伝授された方法を忠実に守って手作りしていた時代がありましたが、熱い蒸気の中で3~4時間も攪拌していて貧血で倒れたこともあります。
  ステアリン酸は油脂で、鉱泉水は水ですから、それらを分離させずに、しかもミネラルを限界値まで吸着させる、というのは、まさに至難の業です。ミネラル成分がステアリン酸に吸着されるにしたがって、鉱泉水の色がどんどん透明になってゆくんですよ。
  抽出した後は、固形状になったそのミネラルたっぷりの基材を布につつんで自然乾燥させる必要があり、かつては、この工程に一週間以上も掛かっていました。
  いまは合理化のために、この抽出作業を富山工場で行っていますが、温度を無理に上げたり攪拌がうまくゆかないと、材料が全部ダメになってしまうので、最初から作り直しです。機械を使っているとはいえ、片時も目を離さずに、対話するようにして作らなければなりません。使用する鉱泉水のミネラル濃度にもよりますが、牛乳パック100本の鉱泉水を、わずか1本ほどに濃縮してゆきます。

―― 濃縮鉱泉水のほかにも、お肌によい美容成分が入っていますね?

  そうですね。『素肌彩クイーン』は特に、フランス海岸樹皮エキスや純金コロイドといった、細胞の再生力を高める成分も豊富に入れています。
が、あくまで『素肌彩』の命は、濃縮鉱泉水――化粧品表示では"岩石抽出物"としていますが、このミネラル基材があってこそ、いろいろな薬草などの力も生かされるのです。

―― シリーズ最高峰の『クイーン』は、他のグレードと比べてどこかちがうのでしょう?

  まず、濃縮鉱泉水の量が圧倒的に多い。『素肌彩ゴールド』の約80倍多く入っています。リニューアル前の『素肌彩ゴールドQ×10』と比べても、約1.3倍です。
  そして、パラベンフリーになったことも大きなちがいです。いままではパラベンの陰性・酸性を、ミネラル基材やその他の成分で中和し陽性・碱性にしていたので、エネルギーバランス的には問題はありませんでした。それでも、ナチュラル志向の強い方はパラベンをいと厭う傾向があるので、複数の保湿剤などを組み合わせて防腐するようにしたのです。
  後は、水溶性濃縮けいそ珪素をふんだんに入れています。珪素は、生物の進化や生命活動に深く関わり、細胞を形成している重要なミネラルです。この珪素と濃縮鉱泉水の相乗効果により、細胞の蘇生力・再生力・代謝力がこれ以上ないほど高まるので、比類のない若返り効果を発揮します。さらに珪素は、保湿、美白効果もあるので、まさに美の頂点を極めるものとして"クイーン"と名づけました。また、女性ホルモンに働きかけるといわれる天然のローズウォーターを使用しています。 【以上、㈱食健 千坂社長談】

加齢とともに失われてゆくコラーゲンを化粧品で補うのは、いわば、弱々しい"他力"のスキンケア。『素肌彩』は、コラーゲンを自ら生成するように仕向ける"自力"のスキンケアで、肌自体が若く健やかであろうとする力をめざめさせるものです。 通常の化粧品は、肌のバリアゾーンを通過できないため、角質層止まりですが、バリアゾーンを通過して真皮層まで届くのがイオン。岩石抽出物に含まれるミネラルイオンは、真皮層の繊維芽細胞を刺激して、コラーゲンやエラスチン(弾性組織を形成するたんぱく質)の生成を促すと考えられます。 また、一般の美白化粧品や皮ふ科処方の薬は、極陰・極酸性の力で、シミの元を皮ふ下に沈ませ、見かけだけを白くするものが多いのですが、『素肌彩』は、シミの元を浮き上がらせて、リンパや静脈で回収・排出し、細胞そのものを浄化。いわば、皮ふを通じて行うデトックス、といえるでしょう。